原因ガイド
花粉症の原因を解説
花粉症は、花粉そのものが鼻水になるのではありません。
体の免疫が花粉を「異物」と判断し、追い出そうとして反応することで、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどが起こります。
花粉症の原因とメカニズム
花粉症が起こるしくみの詳細
体の中で起きている流れを順番にわかりやすく説明します。
STEP 1花粉が鼻や目に入る
花粉は空気中を飛び、鼻・目・のどの粘膜に付着します。ここで体が「これは危険かもしれない」と判断すると、免疫反応の準備が始まります。
STEP 2IgE抗体を作る&覚える
体が花粉を敵だと判断すると、花粉に反応するIgE抗体が作られます。この状態になると、次に同じ花粉が入ったときに反応しやすくなります。
STEP 3ヒスタミンなどが出る
再び花粉が入ると、IgE抗体が関係して肥満細胞が刺激され、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。これが鼻や目の神経・血管を刺激します。
STEP 4くしゃみや鼻水が出る
体は花粉を追い出そうとして、くしゃみを出し、鼻水で流し、目をかゆくして涙を増やします。つまり症状は、体が花粉を外に出そうとする反応でもあります。
花粉症は「免疫の過剰反応」
人の体には、ウイルスや細菌などから体を守るための免疫があります。花粉症では、この免疫がスギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉に強く反応しすぎてしまいます。その結果、体は花粉を外へ出そうとして、くしゃみで飛ばす、鼻水で流す、鼻づまりで侵入を防ぐ、目の涙で洗い流す、という反応を起こします。
症状ごとの原因
同じ花粉症でも、鼻水が強い人、鼻づまりが強い人、目がつらい人で原因の見え方が少し変わります。
なぜ花粉症になる人とならない人がいる?
体質・遺伝の影響
アレルギー体質の人は、花粉に反応しやすい傾向があります。ただし、家族に花粉症の人がいるから必ず発症するわけではありません。
花粉に触れる量
花粉を吸い込む量が多いほど、症状が出やすくなることがあります。飛散量の多い年、外出が多い人、花粉を家に持ち込みやすい生活では注意が必要です。
粘膜の状態
睡眠不足、乾燥、風邪気味、疲れなどで鼻やのどの粘膜が荒れていると、刺激を受けやすくなることがあります。
生活環境
室内のほこり、換気、洗濯物、布団、掃除の仕方なども、花粉をどれだけ吸い込むかに関係します。
花粉症を悪化させやすい原因
花粉症は、花粉の量だけでなく生活習慣でもつらさが変わることがあります。
- 花粉の多い日に長時間外にいる
- 帰宅後に服や髪の花粉を落とさない
- 洗濯物や布団を外に干して花粉を持込む
- 睡眠不足や疲れが続いている
- 鼻やのどが乾燥している
- 症状が強いのに対策を始めるのが遅い
花粉を完全にゼロにすることは難しいですが、体に入る花粉の量を減らすことで、症状を悪化させにくくすることはできます。
原因がわかったらその次は?
花粉症のよくある質問
Q. 花粉症は突然なることがありますか?
あります。これまで症状がなかった人でも、花粉に反応する準備ができた後、ある年から症状が出ることがあります。
Q. 春だけ症状が出るのはなぜですか?
春はスギ・ヒノキ花粉が多く飛ぶためです。ただし初夏はイネ科、秋はブタクサ・ヨモギなど、春以外の花粉で症状が出る人もいます。
Q. 風邪と花粉症はどう違いますか?
花粉症はサラサラした鼻水、くしゃみ、目のかゆみが続きやすいのが特徴です。発熱や強いのどの痛みがある場合は風邪など別の原因も考えられます。
Q. 原因花粉は検査でわかりますか?
医療機関ではアレルギー検査で、どの花粉に反応しやすいかを調べられる場合があります。症状が強い人や原因がわからない人は相談してみましょう。